独立開業の道は山あり、そして谷あり

独立開業を夢見るアナタへ

独立することこそ、本当のスタート

仕事をしているとどうしてもわずらわしくなったりする事はある、時に仕事そのものはすきなのだが人間関係に悩まされてしまったがために退職しなければならなくなった、という人もいるだろう。元いた会社を辞めなくてはならなくなったという場合は良く聞く話だが、その中には自らがお店を構えることを目的とした前向きな退職をする人もいる。そういう場合どのような店を開業するのかというのは人それぞれだが、通常は手に職持っている業種で開業するのは定石だ、例外として突然魅力に取り付かれて自分だけのオリジナルな世界観を表現したいと新規事業開拓を試みる、というチャレンジャー精神旺盛な人もいる。どちらが正しい独立開業かとは決め付けることは出来ないにしても、後者で紹介したいきなり自分がそれまで関わったこともないような世界への突入は中々勇気の必要な行動だ。例としてあげるなら、それまで弁護士として活動していた人がある日突然ラーメン屋を開業するから弁護士をやめると言い出したら、ある意味周りは顔面蒼白だろう。むしろ弁護士って資格を持っているのにどうしてラーメン屋をやる必要があるのかといわれそうだが、これもまた本人がやると決めた以上どうしようもない。普通は弁護士として自身の事務所を構えるのであれば話しは通じるところではあるにしてもだ、いきなり飲食業界に参入するというのも大見得切った決断だなぁと言うところだ。収入的なものでは弁護士の方が安定しているかもしれないが、仕事としての意識においてはラーメン屋として開業しても負けてはいないだろう。

やりがい次第では例え未経験でも、ある程度の資金や資格を持っていればそれに準じた規模で自分の店を展開できるのが今の時代の特徴とも言える。ある日突然歩いていたらいつの間にか出来ていたなどといった光景をよく見ることもあるだろう。独立こそ決断するまでにかなりの時間を要することになったとしても、意外とその後は算段をキチンと踏まえていれば話はトントン拍子に進んでしまうこともある。すると何が重要になるかだが、やはり開業前の準備は念入りに行っていなければ話にならない。いくら独立をしたいと願ってもきちんとした準備期間を伴っていないとすぐに行き詰ってしまう。言葉で発言するには全く自由だが、必要なことをキチンとクリアしていなければ独立するのは非常に難しくなる。簡単に出来るが、簡単に出来なくなることもあるのでその点についても認識を持っていなければならない。

最低限用意するものとして

独立すると決めたらまずは計画表として、開業までの工程をキチンと分かりやすくした手順を敷くことも重要だ。そして独立をすることになったら必要書類を所定の期間に提出しなければならない等の労働を要することにもなる。では具体的にどんな物が必要となるのかだが、準備段階として用意しておいたほうが良いものとしては次のようなものだ。

  • 1:経営計画書の作成
  • 2:資金繰り計画の作成
  • 3:商号・屋号の選定
  • 4:開業をする事業所場所の選定
  • 5:共同事業者・従業員の選定
  • 6:人脈作りを積極的に行う
  • 7:事業案内・名刺デザイン

こうした準備が必要になってくる、こうした一連の作業の流れを積極的に行うことによってその後の開業までの流れを円滑に推し進める事が出来る。ただこの準備を実際に行うとなったら中々骨が折れるところでもある、特に雇用されている人なら休日の時間を用いて独立までの時間を割いて準備を行うといったことが必要になってくる。そうした行動は人から見れば徒労のようにも見れるかもしれないが、決して無駄なことではない。自分には頼れる人が側にいるから安心してアドバイスを求めることが出来ると高を括っている人もいるかもしれない。困っていたら誰でも彼でも相談に乗ってくれるという友人が本当にいるならまだいいが、実際に独立するのは自分ということを踏まえて考えると、やはり自分で何事も話を進められるような積極性を持つことも大事だ。またこうした一連の流れに対して『積極的経営準備』と言われている。

ほかに何をしておくと便利か

ただ先に紹介した一連の準備しておいたほうが良いものはあくまで一例であって、その他にもしておかなければならない事が山ほどある。あれらはあくまで開業するのに必要な工程を改めて書き出したものとなっているので、出そうと思えば誰でも出せるだろう。ただここからがかなり難しい案件が絡まっている可能性があるからだ。では他にどのような点に気をつけておくべきかについても少し話を整理してみようと思う。そこから見た独立までに必要な作業は決して一日二日といった数日単位で終わるのではなく、最低でも1ヶ月以上の時間を要することもある。

また、独立する人の大半が以前までサラリーマンとして企業に雇用されていたことを踏まえて考えることになるのだが、そうしたサラリーマン時代にしておくと便利な準備もある。この事を『消極的経営準備』というのだが、具体的な例としては次の通りとなっている。

クレジットカードの作成

初めに独立を考えている人にとってクレジットカードほど便利なものはないとなっているので、開業するまでに持っていることに越したことはないという。お店を開業した後でもいいのではという意見も出てくるかもしれないが、それでは少々問題が生じることになるからだ。というのも独立、特に個人で営業している人ともなれば収入の証明を立てるのは非常に難しいものだ。またインターネット上のビジネスを中心に展開して行く事になったら、大半がクレジットカード払いとなってしまっているため、カードを保有していなければならない。そのため、独立開業を目指している人にとってもだが、クレジットカードがなければまともに開業することも出来ないという足枷を負うことになる。

住宅の購入

クレジットカードもそうだが、次に大事なのは独立をした人が住む家を獲得するのもサラリーマン時代にやっておくことに越したことはないからだ。これもまた、個人で会社を立ち上げるとなった場合においていうなら、まだ融資などの面で雇用されている時の方がある程度優遇されたりするので、高くなくても構わないので独立前に自宅を購入しておけば開業した後に困ることもないと言われている。安定するとは限らないので、そういう意味では購入しておくことに越したことはない。

失業手当がもらえるかどうか

独立開業をするために仕事を退職することになるが、その際に失業手当を貰うかどうかについても考えてみようと思う。一言で言うと、この場合における失業手当はあくまで『何処かの企業に就職する』ということを前約束として、前提された中で支給される手当てとなっているため初めから開業目的における退職という意向を示してしまえば支給対象にならないので注意を。初めからもらうつもりはないといった意志を持っているならまだしも、少し生活に不安が残るなどの不安要素を抱えているなら失業手当を貰いながら開業するかどうかを考えてみるのも手だろう。何も必ず開業しなければならないという理由もないので、本当に自分にそれは適しているのかと考える時間もこの時も受けてみるのも悪くはない。その中で求職中に自分が求めていた仕事を見つけられればそれに越したことはない。もらえるかどうかといったことについてはさておき、ここで一旦独立が本当に正しいことか否かを判断する分岐点とするのもいいだろう。

仕事を辞めたらすぐに開業

では逆に仕事を辞めたら速攻で開業しなければならないのか、ということについても個人差が出てくるところだ。これは特に仕事をしていなければ落ち着かないという仕事人間にも当てはまることだが独立して開業してしまうとよほどのことでもない限りは店を休む事はできず、年中無休同然で働き続けなくてはならない。そうしなければ生活が出来ないからだ、そうした毎日仕事尽くめの生活に突入する前にリフレッシュ期間として旅行ないし、自分の趣味に傾倒してみるといった活動をするのも1つだ。人生は必ずしも一本ではない、独立開業も確かに素晴らしい夢ではあるが何も急がなければ成功するモノではない。

しっかりと計画して、準備を進めてきた人にしてみれば余分な時間だと取れるところもあるかもしれないが、たまには休息がてらより道をしてみるのも悪くはない。